ぬしやのこだわり
〜仕事にこだわる〜



1つのモノを作るのに、たくさんの工程と時間がかかります。その全ての仕事に意味があり、その全てが大切です。なぜ時間がかかるのか、なぜ値段が高いのか、、、このこだわりを見て頂くと、それが少し分かって頂けるのではと思います。


1.木地師さんに挽いて頂いた木地です


2.サビ(漆と砥の粉と珪藻土を混ぜたモノ)を全体に付けていきます
サビ付けは、器の強度の為の大切な作業です


3.お椀の外側には指でサビを付けます
これはお椀に筋の入った模様を付けるためです
本来は2の写真のように刷毛を使ってサビを付けていきます


4.サビが充分に乾いてから、上塗りをします
上塗りも器の強度を上げるために数回塗り重ねます


5.最後に色漆を塗ります
上の写真は箸に赤漆を塗っているところです




漆器は、サビ付けや漆を塗り重ねることにより強度を高めます。何年使っていても剥げにくいのはその為です。しかし、この作業はとても時間がかかります。塗った上にすぐ塗れるわけではないので、乾くのを待たなくてはいけません。漆が乾くにのは2週間もかかるのです。しかもその日の湿度によっても乾きはだいぶ変わってきます。『漆は生き物』まさにその通りだと思います。